『僕が無料の英語マンガで楽にTOEIC®900点を取って、映画の英語を字幕なしでリスニングできるワケ』(中村一也著、扶桑社)に効率的な英語学習法を学ぶ

頻繁に、というわけではないが、仕事で英語を使う機会がある。そのため、社会人になって以来かなりの年月を費やし英語学習を行ってきた。単語帳を読み込み、リスニング教材を聴き、TOEIC®の問題集を解く。その成果もあって、TOEIC®のスコアは850点までいくようになった。自分の中では結構よいスコアだと思っていたが、それでも全然英語ができるようになっていないことに気づいた。映画の音声は聞き取れないし、口からスラスラと英語が出てくることもない。これまで結構な時間を割いて行ってきた英語学習法は間違っていたのだろうか。

 
そんなとき、書店の新刊コーナーで1冊の本を見つけた。それは『僕が無料の英語マンガで楽にTOEIC®900点を取って、映画の英語を字幕なしでリスニングできるワケ』(中村一也著、扶桑社)という本。一見インチキ本と思わせるようなタイトルであるが(失礼)、読んでみるとこれがかなり面白い。今後の英語学習法を考え直すために買ってみることにした。
 
本書で著者は、多読とリピリス(リピートリスニング)を同時に行うことで英語力を向上させることができると述べている。多読は語彙を増やすために必要であるし、リスニングは英語の音声に慣れ、聞き取れるようになるために必要なことである。一見、普通の学習法のように思えてしまうが、著者が推奨する学習法には楽しく、そして効率よく英語を身に着けられる工夫がなされている。
 
まず、多読についてであるが、著者は英語マンガを読むことを推奨している。マンガであれば日常的に使われる英語表現を学ぶことができるし、絵があるので小説よりも理解がしやすい。また楽しみながら学習ができるので、小説のように途中で飽きてしまうこともない。今はスマートフォンタブレットがあれば、無料でたくさんの英語マンガを読むことができるので、お金もかからない。1日1時間、英語マンガを読むことに費やせば、早ければ1年でネイティブ並みの語彙を身に付けることができる。
 
次にリピリスについてであるが、これはリピートリスニングの略で1つの英語音源を何回も繰り返し聞くことである。これもとてもシンプルであるが、実際に行う前に覚えなければいけないことがある。それは英語の音の法則である。リピリスを行う前にはシラブル、リエゾンや英文を発声するときのリズム(強弱)を一通り学習する必要がある。それからリピリスをすることで、英語の音の法則を定着させ、これまで聞き取ることができなかった音声を聞き取ることができるようになるのである。
 
早速、今日から著者が紹介していたマンガを読むアプリをダウンロードして英語のマンガを多読し、リピリス用の音声素材を聞いてみようと思う。きっと来年の今頃には、字幕なしで映画が観れるようになっていることだろう。
 

 今回の参考書籍。英語を楽しく、そして効率的に学習できる方法が紹介されている。英語を勉強しているが、いまいち学習の効果を感じることができないという方にはとてもおすすめ。

僕が無料の英語マンガで楽にTOEIC900点を取って、映画の英語を字幕なしでリスニングできるワケ

僕が無料の英語マンガで楽にTOEIC900点を取って、映画の英語を字幕なしでリスニングできるワケ

 
 

 

 私がリピリスで使用する素材。内容も英語学習に役に立ちそうである。

[生声CD付き]スタンフォードの「英語ができる自分」になる教室

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