『自分を変える習慣力』(三浦将著、クロスメディア・パブリッシング)に習慣化のコツを学ぶ

早いもので、2016年もすでに一カ月が経過した。新年を迎えた当初は、色んなことにチャレンジしよう意気込んでいたのだが、結局まだどれも手付かずで、このままいけばこれまでのように何も成し遂げなかった1年になりそうである。

 
だが、今年こそは何かを成し遂げたという1年にしたい…そんなことを思いながら書店をブラブラしていると1冊の本が目に入った。それは『自分を変える習慣力』(三浦将著、クロスメディア・パブリッシング)という本。これは今の私にピッタリな1冊だと思い、買ってみることにした。
 
本書によると習慣を定着させるには、まずは3週間続ける、そしてそれが3カ月続けばほぼ習慣になるとある。とてもシンプルであるが、新しい習慣を3週間続けるためには、以下のことに留意する必要がある。
 
①1つのことに集中する
②高すぎる目標を作らない
③成果を上げることではなく定着させることに集中する
 
ここで肝になるのは、決して新しい習慣と苦痛の感情を結びつけないということ。苦痛の感情を抱いてしまうと、行動すること自体が億劫になってしまい、習慣を定着させることができなくなってしまう。なので、まずは色んなことを手を出さずに、一つのことだけを、頑張らず無理のない範囲で行うことが大事なのである。(これは人間の潜在意識の話になるのだが、詳しいメカニズムは本書にゆずる)
 
これは自分自身の経験を振り返ってみても思いあたるフシがある。かつてダイエットをしようと激しいトレーニングに励んだことがあるのだが、これはかなり苦痛で結局のところ長続きしなかった。やはり無理をしたり頑張ったりすることは(時には必要かもしれないが)、習慣を身につける上では必要ないと言っていい。なので新しい習慣を身につける最初の段階では、頑張らず「ちょっと物足りない」くらいで止めたほうがいいのである。
 
以上のことを踏まえて私も自分にとって良い習慣を身につけ、今年1年を実りある年にしたいと思う。
 
今回の参考書籍。本書では私たちの行動支配している潜在意識をうまく利用して、新しい習慣を身につける方法が書かれている。一般的には習慣を定着化させるには、頑張りや努力が必要だと思われているが、その頑張りや努力が逆に習慣の定着化の妨げになっていたことに気づかせてくれる。自分のためにプラスになる習慣を身につけたいという方にはとても参考になる1冊。
自分を変える習慣力 (ビジネスライフ)

自分を変える習慣力 (ビジネスライフ)