映画『風立ちぬ』

このブログでは本のことばかり書いているが
実は私は年間50回ほど映画館に足を運ぶ
映画好きでもある。

そんな私は先日運よく映画『風立ちぬ』を
公開に先駆けて観ることができた。

本作は零戦を設計した
堀越二郎の半生を描いたストーリーである。
零戦…ということで
最初は暗い戦争の話なのかと思い
事前の高揚感はあまりなかった。

周りの映画好きの友人たちも
本作は一体どんな話なのかよくわからず
期待半分不安半分ということを口にしていた。


が、そんな私も映画が始まるとすぐに
本作にどっぷりと引きこまれることになった。

まず(当たり前のことだが)
スクリーンに写し出される画が
色彩豊かで思わず息をのむほど美しい。
そしてスクリーンの中で展開されていく
主人公たちの恋愛模様もとてもピュアで美しい。
その美しさに30代男子の私もキュンとしてしまった。
(失礼)

主人公堀越二郎
設計技師としての生き方や
菜穂子との過ごし方は古臭くもあるのだが
今は忘れられつつある「奥ゆかしさ」が感じられ
(賛否はもちろんあるだろうが)
私の目にはとても新鮮に映った。

本作はこれまでの宮崎駿監督の作品とは
まったく違ったテイストではあるが
その意外感がうまく働いていて
観る側にはとても新鮮な驚きを与えてくれる。

私は公開されたらもう1回観るつもりだ。
(つまりそれくらい良かったということ。)

 http://kazetachinu.jp/