『不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの』(岩崎日出俊著、SB Creative)を参考に投資をしてみる

※前回の記事では、『不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの』(岩崎日出俊著、SB Creative)から最適な投資先を学んだ。ただ、学んだことを実行しないと意味はないので、実際に投資をしてみることにした。幸いなことに、NISAが始まった頃に証券口座を開設していたので、あとは何をどれだけ買うかを決めるのみ。

 

※前回の記事

bookreviewer.hatenablog.jp

 

色々考えた結果、買うことにしたのは『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』という投資信託。これは「ダウ工業株30種平均株価に採用されている米国の主要な株式30銘柄を主要投資対象とし、中長期的な投資信託財産の成長を目指して運用を行います」(※三井住友トラスト・アセットマネジメントHPより)というもの。毎月コツコツと積み立て、老後資金作りに励みたいと思う。ちなみに書籍で紹介されていたETFにしなかったのは、定額積立ができないからでありそれ以外の理由はない。

 

ファンドの詳細

www.smtam.jp

 

参考までに投信の積立設定を載せたいと思う。

 

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為替ヘッジありなしでも迷ったが(結局為替ヘッジなしにした)、一番迷ったのは毎月何日に購入をするかという点。月の中で何日が株価が下がりやすいかということを色々と調べたが、結局のところ正解はなさそうなので月の真ん中15日にすることにした。積立額や積立指定日は今後様子を見ながら調整したいと思う。

 

 ※今回の参考書籍。

 

『不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの』(岩崎日出俊著、SB Creative)にベストな投資先を学ぶ

※前回の記事では、投資の必要性は感じてはいるが、いまいち踏み切ることができないと書いた。 よくよく考えると、現在30代の私は生まれてこのかた好景気は経験したことがないし、親が投資で大損したのを目の当たりにしているため投資に対して慎重になるのは当然である。だからと言って、今後の資産運用を預貯金だけに頼るわけにはいかないので『不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの』(岩崎日出俊著、SB Creative)を参考にして、投資について考えてみることにした。

 

※前回の記事

bookreviewer.hatenablog.jp

 

本書で著者が勧めているのは、今後10年でイノベーションを起こすであろう企業へ投資することである。たしかに人工知能、自動運転車、医療などイノベーションを生み出すであろう企業に投資をすれば10倍~20倍のリターンを得られるかもしれない。ただし、これは素人にとってはとてもハードルが高い。自分自身でも各分野に対する深い知識がないと、10倍~20倍のリターンを生む企業への投資は難しい。(知識があっても難しいかもしれない)

 

それでは素人に投資は無理なのだろうかというとそんなことはない。著者は株を始めたばかりの人へ向けては次の方法を勧めている。

 

株を始めたばかりの人なら、まずはダウ平均株価に連動したETFを買って、その上でグーグルやアマゾンといった個別企業の株式を買っていくのがベストだろう。(P141)

 

著者は株式投資の鉄則として①「量的緩和→株高」、②「GDP上昇→株高」の2つを挙げている。投資でリターンを得るためには、今後人口が増えてGDPの成長が見込まれる国に投資をするべきなのである。日本もここ数年の量的緩和によって株価は上昇してきたが、少子化や産業構造の偏りから今後の成長は期待できない。一方、アメリカにはイノベーションを生み出してきた企業が数多くある。中でもダウ平均株価には世界経済を牽引するような企業が組み込まれており、さらには常に好調な企業が入るように定期的に銘柄が入れ替わるので今後も上昇が期待できる。よってダウ平均株価へ投資をしつつ、グーグルのような今後もイノベーションを生み出す可能性のある企業へ投資をするのがベストなのである。

 

本書では、「株式投資の醍醐味はテンバガー(10倍になる株)を探すこと」とある。これに惹かれないと言ったら嘘になるが、まずは欲はかかずに、毎月コツコツとダウ平均株価に連動したETFを買っていきたいと思う。10倍~20倍のリターンを狙えるような銘柄は、引き続き色んなことを勉強しながら探していきたい。

 

 今回の参考書籍。下流老人にならないために、老後資金を作るために個人がどうすべきかがとてもわかりやすく書かれている。投資の基本についてもとても丁寧に説明されているので、まったくの初心者でも安心して読み進めることができる。

 

『投資バカの思考法』(藤野英人著、SB Creative)に20年後もお金に困らない生き方を学ぶ

「貯蓄から投資へ」と叫ばれて久しいが、なんだかんだで投資へのハードルは高い。下手に手を出して損するくらいなら、たとえ微々たる利息でも預金口座にお金を寝かしておくほうがよい。これまではそんな風に考えていたが、『投資バカの思考法』(藤野英人著、SB Creative)を読んでその考えが少し変わった。

 

本書の「はじめに」で触れられているのだが、今後は現金を貯めこんでいる人が損する時代になるかもしれない。これは日本が抱える1,000兆円もの借金と関係がある。政府はこの膨大な借金を減らすために個人が保有する870兆円、そして企業が保有する200兆円という多額の現金を動かそうとしているのである。この現金を動かすために政府がとっている主な施策は以下の2つである。

 

増税

②インフレ

 

①の増税はもはや言うまでもないが、②のインフレは少しわかりづらい。たが、よく考えるとここ3年くらいで円はドルに対して安くなったし、「黒田バズーカ」が効いているのか物の値段が少しずつ上がってきた(現金の価値が下がってきた)ことは感じることができる。それならばこの増税とインフレに対抗するにはどうすればよいか...となるとやはり「貯蓄から投資へ」ということになるのである。今は現預金を持っていても価値が下がるというのは想像できないが、今後数10年という単位で考えると今のうちに手を打っておく必要はありそうである。

 

ちなみに本記事の冒頭で私の考えが「少し」変わったと書いたが、やはりここ数カ月の円相場や株式市場の激しい動きを見ていると投資を始めることに躊躇してしまう。著者は月1,000円でもよいから「とにかくはじめてみる」ことを推奨しているが、心配性の私はもう少し投資について勉強してみたいと思う。

 

最後に本書で印象に残った箇所を引用してみたい。(投資と関係ないのはご愛嬌)

 

今日、この瞬間から選択を一つだけ変えてみるのです。

新しい場所に行ってみる。

通学通勤ルートを変えてみる。

レストランで食べたこともないものをオーダーする......。

どんな些細なことでもいいから、

「今までと違う選択」

をしてほしいと思います。

昨日までの選択の結果が、今日の自分をつくっています。

だとするならば、今までと違う選択をしたり、選択の数を増やしたり、選択の質を変えないかぎり、自分を変えることはできません。(P221-P222)

 

今までと違う選択…少しずつやってみようと思う。

 

 今回の参考書籍。4年連続ファンド対象を受賞したひふみ投信ファンドマネージャーの著者が「投資」と「お金」について語った1冊。著者の考え方は投資に限らず、生活全般について参考になることも多い。

投資バカの思考法

投資バカの思考法

 

 

『遅読家のための読書術』(印南敦史著、ダイヤモンド社)に年間700冊超の読書習慣を学ぶ

自分のことを遅読家とは思ってはいないが、書店で本書を見かけたとき、何となくタイトルに惹かれ手に取ってみた。中をパラパラと読んでみると、参考になりそうなことがたくさんあったので買ってみることにした。

 

本書で著者が提唱しているのは「フロー・リーディング」という読み方。音楽を聴くように本を読むということなのだが、これはとても上手い例えだと思う。音楽を聴くときは、すべての音を聴き取ろうとするわけではない。リラックスしながら聴き、自分の好きなパートが来たらその部分を熱心に聴く。本を読むときも音楽を聴くのと同様に、リラックスしながら読み進め、気になる箇所があったらそこを重点的に読むのである。書かれていることすべてを吸収しようなんて思わないことが、この読み方の肝である。

 

じっくり読まないと本の内容が定着しないのではないかと思う人もいるかもしれないが、「フロー・リーディング」ではその点もきちんと考慮されている。読んだ本の内容を記憶として定着させるために、読むだけでなく「書く」ことを追加するのである。本を読む際には紙を用意し、気になった部分を書き写していく。書き写す箇所を探すためにスラスラ読んでいくようなイメージである。ここで重要なのは自分の手で書き写すという点。わざわざ書き写すという面倒なことを行うことで、本当に必要な箇所だけを見極めることができ、記憶にも定着しやすくなるのである。

 

実際に行ってみると本のどの部分を書き写すか迷うことも多い。そういう時は「なぜその本を読むのか」、「その本から得たいことは何か」を考える。そうした目的意識がはっきりしてこそ、自分にとって重要な箇所とそうでない箇所の区別ができるようになり、本から効率的に知識を吸収できるようになる。目的意識なしの読書から得られることは少ないのである。もちろん娯楽のために読む本(小説など)はこの限りではない。

 

最後に、本書を読んでいて一番気に入った箇所の引用を紹介したいと思う。

 

読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」ことにあります。(P33)

 

 今回の参考書籍。読書習慣の身につけ方や、本に書かれていることを効率よく吸収するためのメソッドがとても参考になる。本を読みたいが、時間がなかなか取れない、読み始めてもスラスラと読み進めることができないという人には特におすすめできる1冊。

遅読家のための読書術―――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

遅読家のための読書術―――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

 

 

『東洋経済オンライン』で紹介されていた「スタンディングねぎ鍋」を作ってみた

東洋経済オンラインを見ていたら、下記の記事を発見した。なにやらここ最近「スタンディングねぎ鍋」なるものが流行っているというのだ。
 
「スタンディングねぎ鍋」とは、3cmほどに切ったねぎを立て、その周りに牛肉を敷き詰め、割り下で煮込むというもの。牛肉とねぎさえあればできてしまうとてもお手軽な鍋(あえて言うなら牛肉が高いのがネック)。記事を読んで、すっかり胃袋刺激されてしまった私は、この「スタンディングねぎ鍋」を作ってみることにした。
 
今回作った「スタンディングねぎ鍋」(煮込む前)。
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ぐつぐつと煮えはじめると、とても良い香りが漂ってくる。そして柔らかくなったねぎを牛肉で巻き、溶き卵をつけて食べるとそれはもうたまらない。ちょっと多いかなと思ったねぎ3本、牛肉300gはあっという間に私の胃袋へと収まってしまった。もちろん〆のうどんも楽しんだことは言うまでもない。
 
今回参考にしたレシピ。材料も少なく調理も簡単なので、とてもおすすめ。

cookpad.com

 

割り下は以下のサイトを参考にしたが、とても美味しくできた。

recipe.rakuten.co.jp

『女ひとりの夜つまみ』(ツレヅレハナコ著、幻冬舎)のそうめんコングクスを作ってみた

昨日(2月14日)は春一番が吹き、東京の気温も23℃まで上がった。前夜から悪化した天気も午後から回復したので、散歩にでも出かけようと井の頭公園まで足を延ばした。そして一通りぶらぶらと散策を終えたのちに、焼き鳥の「いせや総本店」へ。ビールを飲みつつ、焼き鳥を数本いただいて帰ろうと思っていたが、1本80円という安さにあれもこれもとなり、満腹になるまで食べてしまった。

 

どこかで〆るかとも一瞬考えたが、あまり食べすぎてもよくないと思い直し、結局そのまま帰宅した。だけども、しばらくすると先ほどまでの満腹感が嘘かと思うほどの空腹感に襲われた。やっぱりこれは〆が必要だと思い、先日紹介した『女ひとりの夜つまみ』(ツレヅレハナコ著、幻冬舎)をパラパラと眺めてみた。すると、まさにうってつけのメニューを発見した。それは※「そうめんコングクス」という料理。

※冷たい豆乳スープで食べる韓国の冷麺

 

作り方はとても簡単で以下の3ステップのみ

 

1 ボウルに豆乳、めんつゆ、すりごまを入れて混ぜておく。

2 そうめんをゆでて氷水でしめ、水気を切ってから器に入れる。

3 1を注ぎ入れ、キムチ、きゅうり、ゆで卵をのせる。

(本書P86より引用 詳しい分量は本書を参考にされたい)

 

今回作った「そうめんコングクス」はこちら。ゆで卵が用意できなかったのが悔しい。

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10分もかからず作れるし、さっぱりしていてとても美味しい。まさにお酒の〆には最適。実は豆乳が少し苦手だったのだが、めんつゆのおかげで豆乳の嫌な風味もまったく感じさせない。これからどんどん暖かくなってくるだろうし、そうめんコングクスの登板回数が増えてくるのは間違いない。


 今回の参考書籍。まだしばらくはこの本のお世話になりそう。

女ひとりの夜つまみ

女ひとりの夜つまみ

 

 

『女ひとりの夜つまみ』(ツレヅレハナコ著、幻冬舎)に簡単なつまみレシピを学ぶ

趣味の書店めぐりをしていてまず行くコーナーは実は料理本コーナーである。自炊歴が浅く、まだまだレパートリーが少ないので色んな本を読んで日々レシピを勉強している。本を選ぶときは簡単に美味しいものが作れるレシピが紹介されているかをチェックする。よくわからない調味料や手間のかかる調理法が書いてあると、その時点で本を閉じる。私の料理スキルで手に負えない料理本はたとえすごく美味しそうなレシピが紹介されていても無理して買わない。

 

そんな私が最近とても気に入っているのが『女ひとりの夜つまみ』(ツレヅレハナコ著、幻冬舎)という本。著者はツイッターやインスタグラムで人気らしいが、私はそうとは知らず、レシピに惹かれて購入した。さっそく読み込んでみると、はじめにを読んだ時点で著者の意見に共感。この人の紹介するレシピは間違いないと確信した。

 

お酒を飲まない日は年に2~3日(主に発熱時)。

基本的には飲酒なくして一日が終わらない。

(中略)

ポテトチップスや半額のお惣菜ではなく、

手作りのつまみが一品あるだけで、

ひとり飲みの楽しさは、ぐっと広がります。

(はじめにより)

 

といいつつ、最初に作ったのは実は本書で紹介されている重信初江さんの「白菜と豚しゃぶ肉のみそバター鍋」。ツレヅレハナコさんの紹介文がまた胃袋を強烈に刺激するのでたまらず作ってしまった。

 

調理法はとても簡単で、具は白菜と豚しゃぶ肉のみ。水、みそ、みりん、バターを合わせて作った煮汁に、白菜の千切りを入れる。白菜が煮えたら、豚しゃぶ肉を広げて乗せて、肉に火が通ったら豚肉で白菜を巻いて食べるというもの。(詳細は下記レシピを参照されたい)

 

重信初江さんのレシピ。

shigehatsu.exblog.jp

 

今回作った白菜と豚しゃぶ肉のみそバター鍋。どんどん箸が進み、著者と同じくあっという間に1/4個の白菜を食べきってしまった。もちろん〆に中華麺を入れて味噌ラーメンも楽しんだのは言うまでもない。

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今度はツレヅレハナコさんのオリジナルレシピにも挑戦してみたい。

 

今回の参考書籍。お酒にあうつまみのレシピが紹介されている。そのどれもがとても簡単にでき、なおかつ美味しそうなものばかり。晩酌のつまみ作りには時間をかけたくないけど、美味しくてボリュームのあるものが食べたいという方にはうってつけの1冊。

女ひとりの夜つまみ

女ひとりの夜つまみ