『靴磨きの本』(長谷川裕也著、亜紀書房)

1.この本を読んだねらい

これまでも靴磨きについてはネットや書籍を通して学び、実践してきた。今回は改めて靴磨き職人による磨き方を学ぶことで、基本を振り返るとともに、技術向上を目指す。

 

本書で紹介されている「基本の磨き」は以下の10工程

(1)紐やバックルを外す

(2)ほこりを落とす

(3)クリーナーで拭き取る

(4)クリームを塗る

(5)クリームをなじませる

(6)余分なクリームを拭き取る

(7)ワックスを塗る

(8)水をつけて磨く

(9)磨きを繰り返す

(10)最後は水だけで磨く

 

2.読んでよかったこと、感じたこと

これまで学びと実践を繰り返してきた靴磨きについて「まだまだ知らないことがある」ということを知ることができたのがよかった。例えばブラッシング。これまでブラシの毛の種類など意識していなかったが、ほこりを落とすときは柔らかい「馬毛」、クリームをなじませるときはコシのある「豚毛」のブラシを使うなど、使い分けが必要とは知らなかった。

また最後に水だけで磨くというのもこれまで行っていなかったので、今回を機にぜひ試してみようと思う。

 

3.この本を読んで、自分は今から何をするか

本書の通りに靴を磨き、これまで以上に靴をピカピカの状態にする。ちなみに馬毛ブラシは持っていたが、豚毛ブラシは持っていなかったので早速買ってきた。

以下靴磨きの道具一式。モゥブレイで統一されているのはたまたまであり、意識してそろえたわけではない。

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というわけで早速磨いてみた。ビフォーの写真を撮り忘れたので比較ができないが、かなりピカピカになったと思う。靴を光らせるには水の使い方が重要なんだと痛感。そして靴がキレイになると不思議とテンションが上がる。

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4.3か月後には何をするか、どうなっていたいか

靴を履いた後はブラッシング、そして月に一度は徹底的に靴を磨きあげ、「靴がキレイな人」というイメージを定着させる。だからどうしたと言われればそれまでだが、靴がキレイな状態は自分にとっても心地よいので、その状態を保ち日々を過ごしていきたい。

 

 今回の参考書籍。まず驚いたのが、本を置いた状態で開いても閉じないように製本されていること。本を見ながら靴を磨くということが容易にできるのがとてもよい。写真つきで説明も詳しくわかりやすいので、靴磨きの基本を学びたい、学びなおしたいという方にはとてもおすすめできる1冊。

靴磨きの本

靴磨きの本

 

 

『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(中島聡著、文響社)に超速時間術を学ぶ

まったく畑違いの人事に異動してから早2カ月半。仕事にはだいぶ慣れてはきたが、それでもたくさんのタスクを同時にこなせばならず残業の日々。これは何とかしないといけない。そう思いながら立ち寄った書店でこの1冊を見つけた。それは『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(中島聡著、文響社)という本。 まさしく「なぜ、私の仕事は終わらないのか」と思っていたので、中身も見ずにレジへ持っていき、そのまま喫茶店に駆け込み一気に読み終えた。

 

なぜ仕事が終わらないのか。私の場合は、著者も指摘する通りで最後に頑張ればなんとかなるという考えを持っているからである。むしろ追い詰められた時の方が思わぬアイデアが浮かんだりして、仕事の質が高くなると思っているフシがある。ただし、こういう仕事のやり方は精神衛生上とても良くないので、次こそは余裕持って仕事に取り組もうと思う。ただし、喉もと過ぎればとは言うもので、またしても締め切りが近づいてこないとやる気は出ず、結局いつも最後に焦って仕事をすることになるのである。

 

それでは、どういう仕事の仕方をすれば、仕事をきっちり終えることができるのだろうか。まずは「締め切りを守ること」を厳守し、ラストスパート志向を改めるのである。実際に仕事に取り掛かる際は、スタートダッシュをかけ最初の2割の期間で仕事の8割を終わらせる。そして残りの期間は余裕をもって仕事の完成度を高めることに専念するのである。

 

長期のタスクの場合は仕事を細分化していき、10日~16日単位の仕事に分け、その中でスタートダッシュ→流しを繰り返す。これは複数のタスクを抱えているときにも応用ができる。たとえば1日に3つのタスクをこなす場合は、朝、昼、晩と時間を分け、その中でスタートダッシュ→流しを繰り返す。

 

 こうした仕事のやり方を実践するうえで大事なのは、必ず前日にタスクリストを作ることである。当日になってから何から始めるかを考えるのは非常に効率が悪い。また、実際に仕事に取り組むときはマルチタスクを放棄する。例えばスタートダッシュで仕事をしているときに、全然関係ないメールの返信などをすればそこで集中力が途切れてしまう。そうしたことを防ぐために、常に一つの仕事に集中し、それが終わってから次の仕事に取りかかるようにするのである。

 

というわけで私も今日からはその日やることは前日にうちにリスト化し、著者の言うロケットスタート時間術でどんどん片付けていこう思う。

 

以下今後実践すること

  • 仕事の終わりには翌日やることをリスト化する
  • 出社したらリストを「一つずつ」消化していく(マルチタスクはしない)
  • 仕事を頼まれたら、最初の2割の期間で8割完成させる

 

今回の参考書籍。仕事術に関する本はこれまでもたくさん読んできたが、本書は極めて実践的な1冊である。時間の使い方、仕事の取り組み方が具体的に書かれているのでいつも締め切りギリギリになってしまうという私のような人にはとてもおすすめである。「仕事なんてさっさと終わらせて、余った時間で次の人生に備えよう」という著者のメッセージもまた良い。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

 

 

『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(1)』(清野とおる作、講談社)につまらない日常を楽しむ術を学ぶ

ここ最近、仕事は残業続き。休みの日もなかなか疲れが抜けず、あちこち出かける気力もない。このままでは仕事だけで何の楽しみもない人生になってしまうこと必至である(仕事を人生の楽しみにするという選択肢はない。)。限られた時間の中でも、なんとか日常生活を楽しむ術はないものか...
 
そんなことを考えながら、書店の各売り場を巡回していると、コミックコーナーで『その「おこだわり」、俺にもくれよ!(1)』(清野とおる作、講談社)が目に入った。普段はマンガを読むことはほとんどないのだが、このコミックからは色んなヒントが得られそうだと思い買ってみることにした。
 
本書は、作者が※「おこだわり人(びと)」たちからこの世を楽しく生き抜くヒントを聞き出すという構成になっている。そのおこだわりはどれもかなりマニアックで一般ウケはしないものばかり。でも個人個人が日常の中に自分だけの楽しみを見つけることができれば、周りから理解してもらう必要はない。私も自分だけの楽しみを見つけるべく、まずは先人たちのおこだわりを勉強することにした。
 
※つまらない日常生活の中で別にこだわらなくてもいい事に敢えてこだわり
 そこに自分だけの幸せを見出しコソコソと楽しんでいる人
 
ちなみに本書では「寝る男」、「アイスミルクの男」、「ベランダの男」、「帰る男」などなど個性的な面々が紹介されているが、一つ共感できたのたが「ツナ缶の男」。このエピソードは試し読みができるので、興味がある方はぜひ読んでみてほしい。
 
作品紹介。「試し読みする」をクリックするとダイジェストが読める。
 
そんなわけで氷結STRONGグレープフルーツを存分に楽しむために、「いなばのライトツナフレークまぐろサラダ油漬」を買い、そこにマヨネーズとコショウを死ぬほどかけて食べてみた。
 
実際にやってみた図。こぼさずに混ぜるのは思ったよりも難しく、ちょっとこぼれてしまったのが悔やまれる。
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ビックリするほど美味しくはないだろうと思ったのだが、これが意外と美味しかった。マヨネーズのこってりと、氷結のさわやかさの組み合わせがとてもよい。また、手軽にパパッとできるので、どんなに残業で帰りが遅くなってもまったく負担にならないも今の私にはよい。そんなわけでまだしばらくは残業続きの生活にも耐えることができそうである。

 

最後にDAIGOが今ラジオで言っていた3文字言葉を紹介して終わりにしようと思う。

 

SMT(仕事は みんな 大変)。

 

 今回の参考書籍。コミックの内容が面白いのはもちろんだが、色んな「おこだわり人」からは自分だけの楽しみを見つけることが日常生活を楽しむうえでは大事であることを教えてくれる意外とよいコミック。

 

『カンタン!ズバウマ!自炊のススメ 極ラクめし』(ヤスナリオ著、グラフィック社)にすっ極ラクでうま死する料理を学ぶ

4月1日付けで異動になった。なぜかわからないが、人事に配属となった。これまでの仕事は自分の裁量でやってこれたが、今は右も左もわからない職場でストレスを感じる日々。残業ばかりなので当然疲労は蓄積し、家には寝に帰るだけ。これまでは食事にも気を使い、運動もやってきていたが、今はそんな余裕はまったくない。

 

と弱音を吐いてしまったが、このままではダメなのは重々承知している。このストレスフルな日々に負けてはいけないと、まずは食事を見直すことを決めた。家にある料理本を参考にしてもよかったが、気分を変えるために新たな料理本を発掘することにした。

 

というわけでいつもの書店で料理本コーナーを眺めていると、今の私にうってつけの1冊が目に入った。それは『カンタン!ズバウマ!自炊のススメ 極ラクめし』(ヤスナリオ著、グラフィック社)という本。いつもなら中を見てから買うかどうかを決めるが、この本は表紙を見た瞬間に買うことを決めた。カンタンでズバウマならきっと自炊も苦にならないはず...

 

早速作ったのは「チキボナーラ」。チキンラーメンカルボナーラ風に食べる料理である。作り方はとても簡単で、1分茹でたチキンラーメンの麺を、たまご、粉チーズ、牛乳を混ぜたもので火をかけながら和えるだけ。

 

今回作った「チキボナーラ」。時間がないときにお世話になることが多いチキンラーメンも、こんな風にアレンジすると楽しい。

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チキボナーラは割と知られたアレンジメニューであるが、本書ではちょっと変わった美味しそうなメニューがたくさん紹介されている。どれもが手軽に作れるので、この激しく忙しい生活の中でもできる範囲でどんどんトライしていきたいと思う。(もちろん仕事に慣れて日々の生活に余裕が持てるようになるのが一番なのは言うまでもない。)

 

 今回の参考書籍。かつては自炊してたが、今はそんな暇はない。そんな人におすすめしたい1冊。材料も作り方もシンプルながら、とても美味しそうな料理が紹介されている。

極ラクめし

極ラクめし

 

 

『並べて、焼けるの待つだけ ほったらかしオーブンレシピ』(新田亜素美著、大和書房)にホームパーティーに最適な料理を学ぶ

私の家には友人たちがよく遊びに来る。そんなときに意外と頭を悩ませるのが料理である。せっかく来てくれるのだから、見栄えのする料理でもてなしたい。とはいえ、コースのように何品も作るのは手間だし(失礼)、大皿料理だと手抜き感が出てしまう。

 

そんなときにとても参考になるのは『並べて、焼けるの待つだけ ほったらかしオーブンレシピ』(新田亜素美著、大和書房)という本。紹介されているレシピはどれも簡単なのに、見栄えがするものばかりなのがよい。

 

 先日も友人が遊びに来たので、本書で紹介されていた「鶏手羽とじゃがいものゆず胡椒チーズ」を作ってみた。材料は鶏手羽、くし切りにしたじゃがいもとたまねぎ(たまねぎはレシピにはのってなかったが、あまっていたので入れてみた。)、いんげん。これに下味をつけてオーブンで20分焼き、チーズをのせて再びオーブンで10分。とても簡単なのに、オーブンから出したときにただようチーズの香りはよいし、見た目にも食欲をそそる。

 

今回作った「鶏手羽とじゃがいものゆず胡椒チーズ」。(ちょっと焼き目が足りなかったので、この後また少しオーブンで焼いた。)ゆず胡椒がピリッと効いているので、お酒との相性も抜群。友人もとても喜んでくれたので、これからはまた違ったメニューにも挑戦してホームパーティーを楽しんでもらいたいと思う。

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 今回の参考書籍。とても簡単なのに見栄えのするオーブン料理がたくさん紹介されている。バリエーションも豊富で、色々とアレンジもできそう。

並べて、焼けるの待つだけほったらかしオーブンレシピ

並べて、焼けるの待つだけほったらかしオーブンレシピ

 

 

『材料入れてコトコト煮込むだけレシピ』(堤人美著、主婦の友社)に温まる煮込みレシピを学ぶ

年初から始めた減量生活は実はまだ続いている。筋トレやランニングなどの運動はもちろん行っているが、一番重点を置いているが食事制限。※以前読んだ『プロ格闘家流「できる人」の身体のつくり方』(戸井田カツヤ著、イースト新書Q)に従い1日2食の生活をしている。朝は食べず、昼は外食、夜は自炊というパターンが多いが、最近は夜も軽めに済ますことが多い。

 

※以前の記事

bookreviewer.hatenablog.jp

 

私の夜の定番メニューはベビーリーフにコンビニで買ったサラダチキンを乗せたもの。これにナッツやミニトマト、チーズなどを加えたりして食べている。サラダチキンには色んなバリエーションがあるので、飽きることはないのだが体が冷えるのが難点。3月になって暖かくはなってきたものの、まだ寒い日も多い。そんなときはやっぱり温かいものが食べたい。

 

そんな折、書店の料理本コーナーをながめていたら、『材料入れてコトコト煮込むだけレシピ』(堤人美著、主婦の友社)という本が目に入った。中を見てみると、材料も手順もとてもシンプルなレシピばかりだったので買うことにした。そして家に帰り、早速作ったのは「焼きつけふろふき大根とソーセージの煮込み」。両面を焼いた大根とソーセージをコンソメスープで煮込むだけの簡単メニュー。いつものサラダにこの一品が加わるだけで満足感がだいぶ違う。食べ過ぎには注意しなくてはいけないが、これからはサラダにスープも加えようと思う。

 

今回作った「焼きつけふろふき大根とソーセージの煮込み」。とても簡単、かつ美味しい。

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 今回の参考書籍。とても簡単な煮込み料理がたくさん紹介されている。材料はシンプルだし、調味料も家にあるものだけで事足りるのがとてもよい。

材料入れてコトコト煮込むだけレシピ

材料入れてコトコト煮込むだけレシピ

 

 

『終わりで大きく儲かる「つみたて投資」』(星野泰平著、講談社+α新書)につみたて投資の極意を学ぶ

毎度毎度投資の話で恐縮だが、今回は私がなぜ老後資金作りのために「つみたて投資」という方法を選んだのか書きたいと思う。(※前回も書いたが、今後の資産運用のためダウ平均株価に連動する投資信託を毎月買うことにした。)ちなみにここで言う「つみたて投資」とは、毎月一定の金額ずつ投資をしていく資産作りの方法である。

 

※前回の記事 

bookreviewer.hatenablog.jp

 

「つみたて投資」のよいところは、何といっても投資した商品の値動きを気にしなくてよいところである。もちろん中長期的に成長(値上がり)が見込める商品に投資をするのがベストではあるが、「つみたて投資」は商品の価格がスタート時より下がっても利益が出ることがある。これは「つみたて投資」の成果が量×価格で決まるからである。たとえ一時的に値下がりをしてもその分、量を多く買うことができるので、その後値上がりをしたときの上昇率が大きくなり利益が出る(こともある)のである。もちろん利益を出すには長い時間をかけてコツコツと量を買いこまないといけないので、とにかく辛抱強く続けることが大事である。


また、個別株と違ってチャート分析やファンダメンタルズ分析といった煩わしいことをする必要がないので、初心者にとっては取り組みやすい投資方法とも言える。もちろん個別株のように10倍〜20倍のリターンが期待できるというものではない。だけども投資に興味はあるが、いまいちその一歩が踏み出せないという方は「つみたて投資」を検討してみる価値は十分にあるだろう。年齢が若ければ若いほど時間を味方につけられるので、将来が不安な若い世代は早めに行うことをお勧めしておく。


先に、中長期的に成長が見込める商品に投資をするのがベストと書いたが、本書では世界株式に投資をすることを推奨している。日本はこれから人口が減少していくことが予想されているが、世界全体で見れば今後も人口は増加していき、経済も成長していくことが見込まれている。従って、その恩恵を受けるために世界株式にコツコツ投資をしていこうというわけである。(私はダウ平均株価に連動する投資信託を買うことにしたが、それも今後の成長を見込んでのことである。)


私自身はまだ「つみたて投資」を始めることを決めたばかりで成果も出ていない状態にある。本書を読んだときに「もっと早くこの本に出会っていれば…そしてもっと早くつみたて投資をしておけばよかった…」と残念な気持ちになった。ただ、くよくよしていても仕方がない。後から振り返ったときに「あのタイミングでつみたて投資の本を読んでいてよかった」と思える日が来ることを願うばかりである。

 

 今回の参考書籍。本書では色んな事例が紹介されており、つみたて投資が紙面で疑似体験できるような構成になっている。私のようにNISAは開設したが、何にどう投資したらよいのかわからないという人や、将来に備えて資産運用をしたいという人にはとても参考になるだろう。

終わりで大きく儲かる「つみたて投資」 (講談社+α新書)

終わりで大きく儲かる「つみたて投資」 (講談社+α新書)