青山裕企著『僕は写真の楽しさを全力で伝えたい!』(星海社新書)

本書は写真家である青山裕企氏の
自伝と写真講座がセットになった1冊。

写真と出会ったことで
人生が劇的に変わった著者が
写真を「見る」楽しさ、「作る楽しさ」
そして写真と共に「生きる」楽しさを
「全力」で伝えている。

私はそんなに写真を撮ったりはしないが
写真を撮り、それを周りと共有することは
すごく楽しいだろうと思うし
本書で紹介されている8ページ写真集「ぱち」を
実際に作ってみたくなった。

ただ、個人的には
こうした写真がもたらす楽しさよりも
著者のこれまでの人生の歩みの方が
共感できる部分や、心打たれる部分が多く
印象に残った。

著者は写真と出会うまで
自分自身のことを「空っぽ」だと感じていた。
そしてその空っぽな自分を満たすために
心理学を勉強したり、自己啓発の本を読んだりして
色んなことに挑戦していく。

そしてふとしたきっかけで
日本を自転車で旅したことで写真に出会い
著者の人生は「モノクロ」から「カラフル」変わった。

私も自分自身を「空っぽ」だと思うことがある。
何の取り柄もないなぁと思ったりもする。

でもそこで諦めずに
空っぽな自分を満たすために行動し続ければ、
モノクロな人生がカラフルになり
人生を変えることができるかもしれない。

人生なんて本当にふとしたことがきっかけで
劇的に変わることもあるのだ。

もちろん悪くなることもあるだろうけど
大事なのはあきらめずに行動し続けること。

現在ニートな私にとっては
非常に励まされる内容であった。

写真に興味がない人でも
自分自身が「空っぽ」だと思っている人や
やりたいことがないと思っている人は
読んでみると良いと思う。
きっと色々と参考になるはず。

僕は写真の楽しさを全力で伝えたい! (星海社新書)僕は写真の楽しさを全力で伝えたい! (星海社新書)
著者:青山 裕企
販売元:講談社
(2012-08-24)
販売元:Amazon.co.jp
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