成毛眞著『このムダな努力をやめなさい』(三笠書房)

景気回復への道筋は見えず
暗雲立ち込める日本の将来。

そんな時代を生き抜くために
自己啓発に力を入れている人もいるだろう。
英語を勉強したり
セミナーや朝活に参加したりして
日々頑張っている人が
周りにもいる。

書店に行くと
勉強や努力を推奨するような本も多い。

真面目だなと感心する反面
そういう風に頑張っている人や
頑張りを推奨する本には
正直あまり魅力が感じられない。

そんな中、見つけたのが本書である。

『このムダな努力はやめなさい
「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ』

このタイトルだけで著者に惚れてしまいそうである(笑)。

本書では
多くの人が良いイメージを抱いている
「努力」をバッサリ斬り捨てている。

とはいえ
努力すること自体を否定しているのではなく
何に努力するのかちゃんと選別して
本当に必要なことにだけ力を注げ
と言っているのである。

努力することは悪いことではない。
だけど必要がないのに英語を勉強したりするのは
ナンセンスだし
人に好かれるために自分を偽るのも苦しい。

人生なんてあっという間だ。
だからつまらないことに時間や労力を割くのはやめて
自分が楽しいと思うこと好きなことを
とことんやったらいいと思う。

結局のところ
楽しんでやったことじゃないと
自分の血となり肉とはなりえない。

そして
人に好かれるために自分を偽るのもやめて
自分らしさを出す。
たとえ誰かに嫌われても
その自分らしさがまた別の人を惹きつけるからだ。

好きなことを探求することに力を注ぎ
自分らしく振る舞う。
そういう人は魅力的な人が多い。

そういう魅力的な人が増えていけば
暗雲立ち込める日本の将来も
明るくなるかもしれない。

このムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれこのムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ
著者:成毛 眞
販売元:三笠書房
(2012-10-09)
販売元:Amazon.co.jp
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