児玉教仁著『ハーバード流宴会術』(大和書房)

本書は準備から進行、
そしてアフターケアに至るまで
宴会をするうえで参考になる情報が
これでもかというくらい詰まっている。

しかも盛り上がらなかったときの
対処法まで載っているので
本書を内容をマスターすれば
宴会に関しては完璧と言える。

ところで
宴会術をマスターすることに
意味はあるのか?
と思う人もいるだろう。

私も読む前は
そんなことを思ったりもしたが
読後はそんな思いは払拭された。

著者は宴会を
参加者同士の信頼関係を深める
有効なツールだと述べているが
これについては大いに賛成である。

私自身も過去を振り返ってみると
本音で語り合うことができる親友たちとは
宴会を通じて信頼関係を築いてきたし
会社勤めをしていたときも
歓送迎会、忘新年会、暑気払いなど
宴会のあとは職場のメンバーの結束力が
強くなったと感じることが多かった。
(もちろんあまりうまくいかなった宴会も経験したが...)

宴会を通じて相手のことを知る
そして腹を割って話したりすると
新たな発見があったりして
その相手を好きになるし
信頼関係を築くきっかけにもなる。

そんな信頼関係が
自分や周りを成長させてくれたり
人生を豊かにしてくれる。

これから忘年会や新年会など
宴会に参加する人は多いと思う。
そんな方はまず本書を一読して
宴会術をマスターすることを
お薦めする。

たとえ幹事ではなくても
皆が楽しめるように常に気を配れば
新しい人間関係を築くことができたり
周りからの信頼を得ることにつながる。
そして(著者の言葉を借りるが)
そこから何か大切な「価値」が生まれるだろう。

ハーバード流宴会術ハーバード流宴会術
著者:児玉 教仁
販売元:大和書房
(2012-11-24)
販売元:Amazon.co.jp