リチャード・ワイズマン著、木村博江訳『その科学が成功を決める』(文藝春秋)②

実験Ⅱ「面接マニュアル」は役立たずだった!

好感度を上げる。

誰からも好かれたいなんて気持ちが
一切ない私にとっては
好感度が高いとか低いとか
あまり関係ない。

最初はそう思っていたが
「好感度を上げる」ことのメリットが
自分が考えていたよりも大きく
これはテクニックとして
知っておいて損はないと思い直した。

たとえば就職面接。

個人的には
面接で重視されるのは
応募者の経験やスキル、適性など
と思っていた。

しかし本書では
就職面接において
成功するかどうかの決め手は
適性や経験ではなく
応募者の好感度であり
希望の職に就くためには
適性や経験よりも
好感度を上げる方が大事だと
記されている。

新卒採用ならまだしも
即戦力を求める中途採用では
面接において適性や経験が
まったく考慮されないなんてことは
ないと思う。

ただ、新卒にしろ中途にしろ
採用側にとって応募者とは
これから一緒に働くかもしれない人
ということに変わりはない。

そう考えると
(例えはすこく極端だが)
高いスキルを持った感じの悪い人よりは
ちょっと能力が劣るけど感じの良い人が
選ばれやすいというのは理解できる。 

好感度が高いというのは
本当に大事なのかもしれない。

ちなみに実際の面接において
感じが良いと思われるには
面接官に敬意を持って接し
自分が応募先について好きな点を
笑顔で伝える。
自分の短所は最初に言い
長所は最後の方で。
もしミスをしても
相手は意外と気づかないので 
そのまま続ける。

これで100%上手くいくとは
さすがに思わないが 
自分がもし面接をするとすれば
こういう応募者を選んでしまう気がする。

いずれにしても
上記のコツは知っておいて損はない。

本章では面接以外にも
好感度がもたらすメリットに
触れられている。

大統領選挙に勝てる。
離婚危機に直面することもない。
そして命まで救われる。

そんなメリットがたくさんある
好感度を上げる方法を知りたい方は
是非本書を一読することをお勧めする。

その科学が成功を決めるその科学が成功を決める
著者:リチャード・ワイズマン
販売元:文藝春秋
(2010-01-26)
販売元:Amazon.co.jp
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