植森美緒著『1日1回背伸びするだけで人生と体形は変わる』(メディアファクトリー新書)

『1日1回背伸びをするだけで人生と体形は変わる』

本書を読む前は
背伸びをすると良い姿勢になり
異性にモテるとかそういう意味で
人生が変わるのかと思っていた。

だが、実際読んでみて
そんなことを思った自分を恥じた。
本書にある人生が変わるとは
よく自己啓発書に書かれているそれとは
意味が違ったのだ。

まず著者が言う背伸びとは
どんなものかというと

①まっすぐに立つ
(疲れが取れる)

②手のひらを組んで真上に伸ばす
(肩の柔軟性が高まる)

③7秒間最大限に伸ばし、一気に脱力
体幹部の筋力がつく)

たったのこれだけである。

でもたったこれだけのことでも
滞っていた血の巡りがよくなり
疲労解消や老化防止につながる。
もちろんお腹を引き締める効果もある。

背伸びをして
普段の姿勢を正しい姿勢に近づけることは
各関節への負担を減らし
(姿勢が悪いと足腰に負担がかかる)
丈夫な足腰を維持することにもつながる。
それが※ロコモティブシンドロームの予防にもなり
将来寝たきりになる可能性を低くすることができる。

運動器の障害により
要介護や寝たきりになるリスクの高い状態になること
現在の50代は約7割が予備軍だそうだ。


私たちは健康な体を維持しようとすると
ついつい運動や筋トレをしようとするが
本当に大事なことは正しい姿勢を維持し
体に余計な負担をかけないことなのかもしれない。

背伸びをするだけで人生が変わる。
最初は軽く考えていたが
今では完全に意識が変わり
毎日寝起きに背伸びを実践している。

今はまだその効果を感じることはできないが
背伸びをすること自体がとても気持ちいいので
これからも気長に続けようと思っている。
人生と体形が変わることを期待しながら。

最後に本書に載っていた
背すじを伸ばさないリスクを引用してみよう。
(P52-53)

・首、肩、背中の疲れ

・筋肉が疲れて関節に負担がかかり、腰痛や膝痛のリスクが増加

・肩が前に出ているだけで老けた印象になる

・おなかが出る

・腕がしっかり上がらなくなる

・重い荷物を持つのがつらくなる

・猫背になるほど肺を圧迫し、内臓が下垂する

・血液循環が悪く、慢性的な疲労を感じる

・ダイエット等で痩せても、下腹だけ痩せない

・体の軸が弱く、足腰の筋力が低下する

・転倒しやすく、寝たきりのリスクが高まる


これを見て危機感を抱いたり
思い当たる節がある方は
是非本書を手に取り
背伸びを実践してみると良いだろう。

1日1回背伸びするだけで人生と体形は変わる (メディアファクトリー新書)1日1回背伸びするだけで人生と体形は変わる (メディアファクトリー新書)
著者:植森美緒
販売元:メディアファクトリー
(2012-10-29)
販売元:Amazon.co.jp