宮崎俊一著『9割の人が間違ったスーツを着ている 成功する男のファッションの秘訣60』(講談社)

ちょっと暴論かもしれないが
スーツの着こなしに無頓着な人で
仕事ができる人はいないと思っている。

私の会社にいた仕事のできない人は
必ずと言っていいほど
自分に合ったサイズのスーツを着ておらず
ジャケットのボタンを全部留めていたり
スラックスにクリースラインがついていなかったり
白いスポーツソックスをはいていたり
ワイシャツの下に柄物のシャツを着ていたり
ネクタイを緩ませ、
ワイシャツの第一ボタンを開けていたり
そもそもしつけ糸を取っていなかったり
...以下省略
とにかく見た目の重要さがわかっていなかった。

逆にいえば
自分に合ったサイズのスーツを
きちんと着こなしている人は
それこそ仕事ができる人が多く
(私の知人の中には)
若くして取締役にまでなった人もいた。

仕事ができるできないの差
出世するかしないの差は
もちろん見た目だけではない。

ただ、自分が周りからどう見られているかを
常に意識してスーツを着ている人は
色んなことに気が回り
周りからの信頼も厚い場合が多い。
そんな信頼された人が
どんどん出世をしていくのは
自然なことではないだろうか。

私も初めてスタイリストさんにアドバイスをもらいながら
オーダーしたスーツを会社に着ていったとき
周りの反応がそれまでと一変したことに驚いた。
そして「仕事できそうだね」なんて言われると
なんだか実際に仕事ができそうな気がしてくると同時に
見た目だけと思われては嫌だという気持ちが働き
仕事への取り組み方もそれまでとはだいぶ変わった。

私はこの時、
見た目(自分がどんな格好をしているか)が
自分や周りに与える影響がいかに大きいかを学んだ。

スーツの着こなしというと
なんだか難しそうだと思う人もいるだろうが
選ぶスーツはブランド物や流行の物でもなくても良い。
自分に合ったサイズで
仕立ての良いもの(高いという意味ではない)を
選ぶだけで見た目の印象はだいぶ変わる。
ネクタイやシャツなどとの
コーディネートの仕方もそんなに難しくはない。

スーツの選び方着こなし方に自信がないという人は
これを機に是非そのルールを学んでみてはどうだろうか。
きちんとした着こなしができるようになると
きっと多くの物事を得られるはずである。
(もちろんその後の自分自身の頑張りも
必要であることは言うまでもない。)

成功する男のファッションの秘訣60――9割の人が間違ったスーツを着ている (講談社の実用BOOK)成功する男のファッションの秘訣60――9割の人が間違ったスーツを着ている (講談社の実用BOOK)
著者:宮崎 俊一
販売元:講談社
(2011-12-16)
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