にっぽん食べ方研究会編『[図解]知ってるようで知らない食べ方の常識』(実業之日本社)

以前読んだ松岡修造氏の
人生を変える 修造思考!』(アスコム)で
松岡氏のお寿司の食べ方が紹介されていたのだが
これがとてもユニークで今でも強く印象に残っている。

松岡氏曰く、
お寿司を食べるときには
最初にネタが舌に触れるべきなので
お寿司を手でつかみ口に入れる時に
(ネタが下にくるように)
寿司を上下反転させるという。

ちょっと変わっているなと思ったが
松岡氏にとっては食事も真剣勝負。
自分が美味しいと思う食べ方を
徹底的に追及する姿勢に驚いた。

だが、今回
『[図解]知ってるようで知らない食べ方の常識』を読み進めていき、
お寿司の食べ方というページを見つけたときに思わず
「えっ?!」と声を上げてしまった。

そこで紹介されていたお寿司の食べ方は
まさに松岡氏が言っていたのと同じだったのだ。
松岡氏のお寿司の食べ方は
基本中の基本と言えるものであり
松岡氏オリジナルの変わった食べ方ではなかったのだ。
華麗なる一族のような家庭で育った松岡氏は
もともとちゃんとした食べ方を身につけていたのかもしれないが
とにかく本書を読んでいて一番驚いた。

本書の内容とはあまり関係のない話になってしまったが(失礼)
本書で紹介されている「食べ方」は
マナーや作法だけではない。
食べにくいものを
キレイに食べる方法も紹介されているので、
とても参考になるし、
すぐに試してみたくなるものばかりだ。

マクドナルドのビッグマック
崩さずに食べる方法は
お店で食べるときに役に立つし
お皿を汚さずに
半熟の目玉焼きやカレーを食べる方法は
見た目にもスマートで
さらに食器洗いの負担も軽減してくれる。

そんな感じで紹介されている全98通りの食べ方は
キレイにそして美味しく食べるためには
知っておいて損はないことばかり。
話のネタにもなるので一石二鳥だ。

図解 知ってるようで知らない食べ方の常識図解 知ってるようで知らない食べ方の常識 [単行本]
著者:にっぽん食べ方研究会
出版: 有楽出版社
(2013-01-30)