犬山紙子著『高学歴男はなぜモテないのか』(扶桑社新書)

高学歴男はなぜモテないのか。

タイトルにもなっているこの問いへの答えは
序盤であっさりと書かれている。

コツコツと勉強し、いざ有名大学に入るも、
有名大学に入ったからといってモテるものでもない。
恋愛市場は結局「コミュニケーション力」がモノを言う場。 (P14)

こんなことはよくよく考えると
当たり前のことだとわかるのだが
恋愛となると盲目的になるのか
ついつい見落としてしまったりする。

結局のところ、高学歴だろうが高収入だろうが
そもそも人ときちんとコミュニケーションを取ることができ
相手に好意を持ってもらわないとダメなのだ。

だが、男性にも女性にも
高学歴や高収入はみんなモテるはずだと
誤ったイメージを持ってる人が多いため
時としてそれが痛い行動を招き
悲しい結末につながってしまう。

本書ではそんな男たちの事例が数多く紹介されている。
高学歴、高収入、高プライド、痛男。 
しかしそんな事例を紹介しこき下ろすだけではなく
それぞれの章の最後にはちゃんと
「こうすれば良くなる」という改善策が書いてあり
単なる悪口で終わっていないのが良い。

高学歴でも高収入でも高プライドでもない私も
(痛い行動をすることは多々あるが)
読んでいて思わずハッとする部分があり
とても参考になった。 

これは男性が読んでも女性が読んでも楽しめる1冊。